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なぜフィンランド・北欧に魅せられるのか

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価値観の違いに気が付き目からうろこ

10数年前、「オーロラ・サンタクロース・ムーミン・大自然・冬激寒い」という前知識だけで飛び立ち、
現地では「都市でありながらもガラガラで人がいない、お店の開いている時間が短い、静かすぎる、とてつもなく高い所得税、消費税」
そして「どうしてこれで経済が回っているんだろう」という一番の衝撃を受けた、のが初フィンランドの思い出。
あのデザインとカラーがとっても素敵な「NOKIA(ノキア)」(携帯電話)、ポップでカラフルな「marimekko(マリメッコ)」(ファッション・雑貨)の国、
だからあちこちがカラフルで素敵なデザインに満ちていて、町の中はとってもおしゃれに違いない、という勝手な思い込み。
これはよい意味で裏切られましたね。

真冬に行ったから寒すぎてというよりも痛い肌の感覚。目と鼻と口だけが開いている覆面目指し帽が本気で欲しいと思いました。マイナス20°の世界。当然それ以下もある。
こんなに厳しい冬を何か月も過ごす生活を毎年続けるのはわたしにとっては辛すぎると正直感じました。
そして冬場は太陽の陽射しがほとんどなく、よくて1時間程度。10時くらいからやっと陽が昇って来たかもと思っても、
曇っていたら太陽は見えない、午後2時過ぎには暗くなり始めて、3時4時にはとっぷりと真っ暗。
日照時間が少なすぎて骨の生成に必要なビタミンDが太陽光から得られないので、薬局の入り口には棚の面いっぱいにビタミンDが陳列されています。
どれだけ日照が少ないかを改めて感じました。

フィンランドでは家の中はセントラルヒーティングなので、Tシャツ短パンで過ごせる住宅環境です。
だから家の中にいるととっても快適です。これはうらやましい。あと暖炉のあるおうち。

現地の友人にいろいろ話を聞きながら日本との違いを知り、自分の目で見て体験して感じたことなどをぼんやりと考えました。
単純比較は難しいけれど、フィンランドでは厳しい自然と共存しながら、高い税金をしっかりと払い、病院や学校は無償、長い夏休み、残業なし、無駄な買い物はしない、
家族との時間を何よりも大切にするが極々一般的な日常であること。
平日の夕方4時ごろにはお父さんたちがお子さんを連れて公園や海辺で遊ばせているのが普通。今日、休みでしたっけ?って思ってしまった光景。(この視点は日本的かも)
家具や食器などは代々大切に受け継がれて日常で使われていて、気が付いたらそれがヴィンテージ品になっているということ。(この視点も日本的かも)
これは使っている本人たちは「ヴィンテージ品なの」という意識はあまりなく、祖母からもらったから使っているよ、というライトが感じが多いかもしれません。
本来これはどこの国でもあり得ることであって、日本でも代々受け継がれているものもたくさんあると思います。
住宅環境のや文化の違いなどもあって、その国々においての納まり方というか成り立ちといかがあるのかもしれませんね。

日本にいると便利すぎて忘れかけてしまっていることを、海外に行った際や帰国した直後は感じたりしますよね。
サービスやモノに溢れ、いろいろなコトやモノが便利、使い捨て、安い、は日本のいいところでもあり、消耗することに慣れすぎてしまいお疲れ気味な現代の生活。
フィンランドで全く知らなかった世界を垣間見て、自分の生活に欠けてるアンバランスな何かが少し浮き彫りになりました。
「ワークライフバランス」と言えばそれまでだけど、フィンランドとの生活基盤がかなり異なるのでフィンランドのワークライフバランスはよくて、日本が悪い、
とは一概に言えないなと思います。
当時は「こういう生活や働き方もあるんだなあ。」と自分事に落としきれずどこか消化不良でした。あまりにも違いすぎて戸惑うとでも言いましょうか。
ただ、本当はこうしたいという無意識の自身の欲求がこのとき刺激されていたと思います。
でも、やっぱり一言で言うと「うらやましい」だったかな。
人間らしいというか地に足が付いているというか。

初フィンランドからその後何年も目先のことでいっぱいで時間に追われハードワークな日々という180°違う生活を送り続けていました。
時間や体力やいろいろなことのバランスの崩れに対し、じわじわと自身の生活スタイルに疑問を持ちながら過ごしていました。
そして今は何が自身に必要でどうバランスをとればいいのかを模索しながら生活できるようになりました。
スピードを落とすと呼吸もゆっくりとしてくるし見える景色も違う、そのように感じています。

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